父の腰痛ワークショップに参加

2019年05月09日

車椅子アドベンチャー

整形外科で毎週注射してもらうことになった父・・・
問題はどうやって連れていくかである
車だと父を整形外科前におろして駐車場に車を停めに行くことになる。
父を一人にするのは不安である。

ということは・・・車椅子しかないか!

たったのひと駅なんやけど、車椅子を押して歩くとなると道のりは厳しい。
線路沿いの道は途中にものすごいアップダウンがある。
平坦な道をたどるとかなり遠回りになる。

そうや!電車に乗ろう。

南海高野線白鷺駅・・・
GW中とあっていつもよりお客さんが多い。
フリーの駅員さんが見当たらなかった。
とりあえず改札を抜け、エレベーターでホームへ降りる。
DSC_0699


通り過ぎる急行を観察したところ、ホームとの隙間はそれほど無いように見えた。
これならいける!
各停が止まったので、優先座席のあるドアから、うまく電車に乗り込むことができた。

次の中百舌鳥駅に到着。
白鷺と反対側のドアが開く。
後ろ向きに降りる準備をして開いたドアに近づくと・・・

「た・・・高い!!」

ホームとの段差が20センチぐらいある。
こんな段差、降りられるんやろか!?

といってもホームに駅員さんもいないし、誰も助けてはくれない。
私は後退しながらゆっくりと後輪を下ろした。
父は電車の戸袋を必死でつかんでいた・・・v( ̄∇ ̄)v

何とか着地したものの、帰りに乗せるんは無理や〜・・・

色々考えながら改札を抜け、エレベーターに乗ろうとすると、風景が違う・・・
「あ!間違えた」
反対側のエレベーターに乗り、整形外科に向かう。
途中、下り坂で吸い込まれるように車止めのポールに激突した。

「あぁ!!びっくりした」
父は目を白黒させている。

そらびっくりするわなぁ・・・(笑)

なんとか受診を終え、帰りは歩こうかと考えてながら改札前を通り過ぎた時、駅員さんが3人集っているのを見かけた。
こんだけおったらいけるかな・・・

駅員さんに助けを求めると、エレベーターを降りたところで待っていてください。
と言われた。

良かった!

意気揚々とエレベーターを降りると、なんば方面と書いてあった。

「あ!間違えた」

またエレベーターに乗り、反対側のホームに降りた。
電車が来る前に作業服のおじさんが折り畳み式の板を持ってきてくれた。

おじさんによると、なかもずは古い駅なのでホームと電車の段差が大きいらしい。
電車が到着するとおじさんは手慣れた感じで板を渡した。
「どうぞ」
「ありがとうございます。」
車椅子を押して板の上を進もうとするが、急勾配なのでなかなか上らない。

やっとのことで電車に乗り込んでも電車が傾いているせいで車いすが下がりそうになる。
一生懸命ブレーキを握りしめながら扉が閉まるのを待った。

白鷺駅は板が無くても降りられた。

なんか疲れたなぁ・・・

あちこちでドキドキさせられた父はもっと疲れたに違いない。

自転車では軽く乗り越えられる段差も車椅子は登れない。
何気なく乗り降りしている電車も、車椅子は簡単に乗れないのだということが今回のことでよくわかった。

色々と勉強になったけど、父にはちょっぴり気の毒やったかな…



rumichan2525 at 02:29│Comments(2)家族 

この記事へのコメント

1. Posted by てつ   2019年05月15日 19:35
ぼくも父の車椅子を押した経験者です。
押すのって難しいよね。
ちょっとの段差でも上がるのが大変だし。
こればっかりは経験者しか分からないからねー。
でも、きっと、お父さんは嬉しかったと思うよ。
娘に押してもらったんだから。
2. Posted by 腹痛!   2019年05月16日 09:39
てつくんも経験していたんですね。
慣れないと大変ですよね。

お陰さまで父の腰痛もずいぶんよくなり、トボトボと歩けるようになりました。
でも足は上がっていないし、フラフラすることがあるので電車とホームの隙間や段差には特に注意を払うようにしています。

父が喜んでくれているのか、うるさい娘だと迷惑がっているのかは定かではありませんが…😥

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